皆さんこんにちは!
株式会社稲毛設備、更新担当の中西です。
さて今回は
~配管種別~
給排水設備で使用される主要な配管種別とその特徴を、施工現場目線で深掘り解説します。
給排水工事は、建物の快適性と衛生環境を支える基幹設備であり、その中核を担うのが「配管工事」です。使用する配管の材質や用途により、施工方法や注意点が大きく異なります。
◆ 給水用配管の主な種類と特徴
1. 硬質塩化ビニル管(HIVP)
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特徴:耐圧性に優れ、腐食しにくい。
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用途:屋内外の給水配管全般に使用。
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注意点:高温に弱く、直射日光による劣化リスクあり。
2. ポリエチレン管(PE管)
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特徴:柔軟性があり、凍結に強い。
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用途:寒冷地の屋外配管に多用。
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注意点:専用継手による接続が必須で、施工技術が求められる。
3. ステンレス鋼管(SUS管)
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特徴:高い耐久性と耐腐食性。
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用途:高層ビル・公共施設のメイン配管に使用。
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注意点:コストが高く、加工には専用工具が必要。
◆ 給湯用配管の種類と特徴
1. 架橋ポリエチレン管(PEX)
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特徴:高温耐性があり、軽量・柔軟で施工が容易。
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用途:戸建てや集合住宅の給湯管。
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注意点:直射日光に弱いため、保護措置が必要。
2. 銅管
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特徴:熱伝導性が高く、耐圧性能も優秀。
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用途:給湯器〜蛇口間の配管に使用されることが多い。
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注意点:腐食しやすい地域(水質)では不向き。
◆ 排水用配管の種類と特徴
1. 塩化ビニル管(VP管・VU管)
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特徴:軽量で加工が容易、コストも安価。
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用途:住宅やビルの排水管に広く使用。
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注意点:耐衝撃性が低く、埋設時の配管破損に注意。
2. 耐熱排水用塩ビ管(HT管)
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特徴:熱湯(60~80℃)排水にも対応。
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用途:厨房・浴室などの熱排水系統。
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注意点:通常のVP管と混用しないこと。
3. 鋳鉄管(ダクタイル管)
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特徴:高強度で遮音性に優れる。
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用途:マンションや商業施設などの立て管・横主管。
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注意点:重いため施工性は劣るが、耐久性は非常に高い。
◆ 特殊用途・共通配管
・給水ポンプ配管
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使用圧が高いため、ねじ込み鋼管やSUS鋼管を使用。
・床下配管(ヘッダー方式)
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各機器への配管距離が短縮でき、漏水リスクが軽減。
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使用管種:架橋PE管・ポリブテン管など
◆ 配管選定時の実務的ポイント
判断基準 | 配慮点 |
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温度 | 給湯や熱排水には耐熱性が必要(HT管、PEXなど) |
水質 | 銅管・鋼管は地域の水質との相性を確認 |
施工場所 | 屋外・地中・天井裏など設置条件により管種を選定 |
耐久年数とメンテ性 | 長期使用を想定する設備は交換しやすい配管材を選ぶ |
給排水配管の材質と特徴を理解することは、施工品質・メンテナンス性・コストパフォーマンスに直結します。使用環境や用途に応じた最適な配管選定が、トラブルのない設備づくりの鍵です。
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